文化庁/「つながるひろがる にほんごでのくらし」(ICTを活用した「生活者としての外国人」のための日本語学習サイト)を公開

山田です。
文化庁は2018年度から
「「生活者としての外国人」のための
 日本語教室空白地域解消推進事業」の一環として、
「ICTを活用した「生活者としての外国人」のための
 日本語学習コンテンツの開発・提供」という事業を実施しています。
その成果物が公開されました。
「つながるひろがる にほんごでのくらし」、
通称「つなひろ」だそうです。

ウェブサイトはこちらです。
https://tsunagarujp.bunka.go.jp

多言語対応としては、発表時点では日本語の他に、
英語、中国語簡体字、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語による
翻訳を選ぶことができます。
今後、全14言語版を用意するんだそうです。
ふりがな付き・分かち書きの「やさしい日本語版」もあったらいいですね。

レベルは1・2・3に分かれています。
CEFRのレベルでいうとどのくらいでしょう。

それぞれのレベルごとに、
日常の場面を想定したいくつかのシーンを選ぶことができます。

<レベル1>
シーン1:あいさつをしよう
シーン2:身近なものを買ってみよう
シーン3:レストランへ行ってみよう
シーン4:宅配便を利用しよう
シーン5:電車に乗ってみよう
シーン6:道をきいてみよう

<レベル2>
シーン1:お店のサービスを利用してみよう
シーン2:ハガキを送ってみよう
シーン3:自治会に入ってみよう
シーン4:イベントに行ってみよう
シーン5:病院に行こう
シーン6:緊急のときは、助けをもとめよう
シーン7:役所に行こう
シーン8:図書館に行ってみよう

<レベル3>
シーン1:薬局を利用しよう
シーン2:防災について考えよう
シーン3:引っ越し先を探そう
シーン4:引っ越しの準備をしよう

シーンごとの内容は更に細かい場面に分かれていて、
その場面の動画を中心として、以下の内容から成っています。

  • 動画
  • スクリプト
  • このフレーズを覚えよう
  • この単語を覚えよう
  • 文型を覚えよう
  • 役に立つ言葉
  • 役に立つ情報

全体の詳しい説明は、こちらをご覧ください。
https://tsunagarujp.bunka.go.jp/howto

文化庁事業「ICTを活用した「生活者としての外国人」のための
 日本語学習コンテンツの開発・提供」については、
文化庁のこちらのページをご覧ください。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/ICT_kaihatsuteikyo/index.html

同事業の報告書もあります(PDF 2.9MB)。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/ICT_kaihatsuteikyo/pdf/r1416366_01.pdf

この報告書の11〜15ページには、
「ICT を活用した教育・学習に関する最新動向」として、
近年の実践例がリストになっています。
実際に探して活用するのもいいですし、
日本語教育能力検定試験の対策として、
それぞれの事例について特徴を知っておくのもいいでしょう。