山田です。
前回の記事では基本的な活動要素だけを取り上げました。
しかし、毎回ではないものの特殊な活動要素もあります。
今回はそれをどう組み込むか振り返ってみます。
まずは2つの特殊な活動です。


20120918_sequence05 前回の模造紙の写真を見ながら
よく使う単語の意味や使い方を振り返ったり、
学習者が書き取りをやってきたらそれをチェックします。

20120918_sequence06 本編の活動に入る前に、
緊張感をほぐすためにするゲームのような活動です。
新規の参加者が多いときなどにします。
いつでもできるネタはいくつか覚えておくと便利です。


▼活動の開始前に前回の復習
毎回の活動の最後には「まとめ」という時間を設けて、
話したことを文にしたり単語を書き留める作業をしますが
それを更に振り返るために翌週の最初の時間に、
前回の対話活動をまとめた模造紙の写真を配布して
言葉の確認をしたり、
書き取りをやってきたらそれをチェックしたりします。
さらりとできれば開始前にもできそうですが、
毎回の活動要素に加えてもいいと思います。

▼活動のあとで気になっていたことをまとめて復習

学習者の誤用は
さりげなく言い換えた返答で気づいてもらうのが基本ですが、
たまにはちゃんと説明する場もあったほうが効果はありそうです。
これは本編の活動と連動したものも可能です。
ある話題で頻繁に出て来る文法項目を取り上げればいいのです。
この回ではどんな人と結婚したいか・友達になりたいかを話したので
付箋に書いた中からも名詞修飾の誤用がたくさん出て
非常に納得できた回でした。

▼新規の学習者が来たらすぐにできる手軽なアイスブレイク

馴染みの学習者だけでやっていれば
アイスブレイクは毎回は必要ありませんが、
新規の学習者が来たときに
手軽にできて短時間でできるアイスブレイクが便利です。
短いものならば発話を伴わなくてもいいと思います。
10分程度でできる小ネタならあとの活動時間を圧迫せずにできます。

▼本編の活動と関連づけたアイスブレイク

多少準備が必要になるのですが、
なるべく本編のテーマ活動と関連のあるアイスブレイクも可能です。
少々時間が多いので本編やまとめを少し切り詰めることになりますが、
時間をかけるからにはやはり発話を伴うような工夫があるといいです。
それでもこれはメインではないので20分程度に抑えたいところです。

<ペーパータワー>
作戦タイムや実践でグループ内のアイデアを言葉で伝える必要が出てきます。
人生は積み重ねということでテーマ「私のいままで」のテーマ提示へ繋ぎました。

<お題でお絵描き>
絵を見てどう思うかを言葉で表現できればいいのですが、
単純に笑いに包まれるお勧めのネタです。
そのままテーマ「遊び」へ繋げることができます。

<芸能人で誰が好きか>
写真にシールで人気投票していくものです。
どこが好きか・嫌いかを言葉で言えれば狙い通りです。
人の好みについて話すテーマ「恋」で使う表現を引き出せます。