いえのちかくに なにがある?

近藤です。
今年度になって初めてのファシリテーター、初めての投稿です。
教室はゴールデンウィーク明けにスタートしましたが、
5月の2回は参加者ひとりで対話型の活動ができず、
3回目にしてやっと「かたち」になりました。

活動に入る前に、先日「梅雨入り」したことの説明。
参加者の誰も「梅雨(つゆ)」という言葉を知らなかったので、
季節=四季(はる、なつ、あき、ふゆ)のいいかたも尋ねてみました。
こちらも言葉は出てきても、それが果たしてどの季節に当てはまるのか
わからなかったりして曖昧だったようで、みなさんしっかりメモしていました。
また、日本と南半球にあるペルーでは季節が反対となり、
今は「冬」であることも確認。

その後、今回のテーマ「うちの近所」について話す活動に入りました。
まずは皆さんの住所。
口頭で言ってもらい、場所を地図上にシールで貼って示しました。
「なかく〜さなるだい〜さとうこーぽ102」
「さなるだい〜14、302」
ん?!何か抜けてませんか?
○丁目がなかったり、団地名を正確に知らなかったり、ーを「の」と読めなかったり。
皆さん必要なときは在留カードを見せるなどしてやり過ごしているのでしょうけど、
やはり自分の住む場所の住所は言えたほうがいいですよね。

次に私の家の近所にあるもの、
大きな病院、幼稚園、郵便局、パン屋さんなどを写真を使って紹介した後、
皆さんの「家の近くには何があるか」を聞きました。

今回は初参加の方、ほぼゼロ初級の方もいたので、
最初からホワイトボードに
「わたしのいえのちかくに○○があります。」
「わたしのいえのとなりに○○があります。」
といった具合に使用できる構文を書いておきました。

これを使って皆さん住む地域にある公共施設やお店を言い、
場所を地図で確認しながら活動を進めました。
ただし場所を表す単語もなかなか出てこないので、
母語で聞きながらそれを日本語にし、付箋やボードに書き出す作業も多くなりました。
それでも、多くの場所を表す単語を提示できたのは良かったと思います。
さらに、家の近くにあったらいいもの=便利なもの、
嫌なものについても少し話しました。

いいもの:スーパー、コンビニ、バス停、
嫌なもの:お墓、パチンコ屋
ここで、警察・交番については果てどっち?という話になり、面白かったです。
お巡りさんが近所にいて良いときもあれば、困るときもあるような・・・?!

今回、参加者は途中退室した中国人の方を除いて、全員がペルー人のかたで
互いによく知った間柄でもあり、母語での会話が多くなってしまいました。
しかし、無理に日本語での発話を促すことはせずに、
必要最低限の事項をピックアップしてボードに書いて、文字で示すことを試みました。
学習者からは「もっと文法を勉強したい」という声も聞かれるので、
今後は対話型を維持しつつも、文法説明を多く取り入れた
活動をする方向に移行したほうがよいかもしれません。
次回から試してみることにします。

最後に4月の消費税増税に伴う「子育て世帯臨時特例給付金」について説明しました。
ちょうど参加者は全員お子さんのいる家庭で、
先日浜松市から「児童手当」の封書が届いているはずだったので、
それについても「現状報告の届けを提出しなければいけないこと」を確認し、
「特例給付金」は「夏以降」に各家庭に改めて「お知らせ」が届くことを知らせました。
「一回だけ?」の質問も出ましたが、
子供のいる全世帯対象に1万円ですから、
国としても頑張って配慮してくれたんでしょう、とありがたくいただきます。