近藤です。
現在、日曜佐鳴台対話教室は参加者のほとんどがペルー人の親子連れで、
大人の参加者の多くが初級者であるため、前回から少し活動内容をかえてみました。
ひとつは先日紹介した母語での絵本の読聞かせです。
そしてもうひとつ、対話活動の前に文法事項を解説する時間をとるようにしました。
これまで通りテーマは設定しますが、母語(スペイン語)の文法書を使い、
母語での解説を交えながら行います。

前回、今回は参加者が異なったので同じ内容で、まず
「日本語を学ぶにあたって必要な基礎的事項」という
本当に最初の最初の項目をたっぷり時間をとってやりました。

次に、テーマ「かぞく」について話すにあたって必要な
語彙や表現を、やはり母語解説・表記を加えて確認しました。
家族名称、家族や兄弟姉妹の人数の聞き方、などです。
そして、各自の家族(今一緒に暮らす家族+両親、兄弟姉妹ぐらいまで)
の名前を男性は青い付箋、女性は赤い付箋に書き家系図式に並べました。
最後に、書き出した家族について自分とどんな関係なのか、
どこに住んでいるのか、何歳かなどについて日本語で説明してもらいました。
活動中はこれまで通りキーワードや覚えて欲しい語を付箋に記入し、
最後にこれを見ながら振り返りをします。

2回やってみて「自分の言いたいことを日本語で話す」対話活動というには
まだまだ、といった感じでしたが、
母語を交えてやることで、参加者達はリラックスできるのか、
これまでこわばった表情だった方にも笑顔が見られ、
これまでより積極的に日本語で話そうとする意欲が伝わってきました。
レベル差のある学習者や他の国籍の方が来たらまた対応を考えねばなりませんが、
しばらくはゆっくり初級者向けの活動内容でやっていきたいと思います。