横内です。
9月28日に「おしゃべりのための やさしいにほんご講座」を開催しました。
遅くなりましたが、その様子をお知らせします。
本講座はどんぐりが受託した文化庁事業の一環として
今年度3回、開催しますが、今回はその1回目です。
最近では「やさしい日本語」ということばがだんだん耳になじんできました。
でも、「やさしい日本語」にもいろいろな側面がありますね。
関心がおありの方は、最近出版された
『「やさしい日本語」は何を目指すか』(ココ出版)が参考になるかもしれません。
さて、本講座の「やさしい日本語」とは、その名のとおり、
地域日本語教室で、参加者である日本人と外国人が
おしゃべり活動をする際の共通語です。
どんな日本語を使えば、おしゃべりが成立するか。
どんなふうに話せば、おしゃべりが弾むか。
それをみんなで考えてみましょう、という講座です。
今回の講座は二重構造になっています。
まずは、おしゃべり活動です。
いつもの日本語教室と同様に、
教室に来て下さった外国人のみなさんには、
日本人と一緒にテーブルについていただきました。
この段階で、参加者は外国人が8名と日本人が5名、
それとは別にどんぐりのスタッフである日本人補助者が2名です。
日本語レベルをそろえずに、
さまざまなレベルが混在するように配置して3テーブルに分かれました。
テーマは「苦手なもの」。
日本語補助者あるいは日本人参加者は
自分のテーブルの中で、一番日本語レベルの低い人を意識し、
おしゃべり活動の中で実際に使われた日本語のうち、
「これはちょっとむずかしいかな」と思う日本語の表現やことばを、
随時、大型の付箋に書きとっていきます。
いつもキーワードを書いている付箋の2倍くらいの
大型の付箋を使いました。
さて、10分間くらいおしゃべり活動を続けたところで、
おしゃべりは一旦休止。
ここから、「やさしい日本語」を考える活動に入っていきます。
このときまでに書かれた付箋は、1テーブル15~25枚程度。
これらの付箋を全部、テーブルに並べて貼り、
「これは難しかった!」という付箋に、
外国人参加者がシールを貼っていきます。
このとき、外国人の日本語レベルを3つに分け、
レベル別にシールの色を変えました。
<ちょっと苦しい~>は赤●、
<話せるかな?>は黄色●、
<かなり上手!>は青●です。
ここで、シールが貼られなかった付箋は外し、
シールが貼ってある付箋だけを残します。
いよいよここからは、「やさしい日本語」を
じっくり考えていきますよ。
この段階で、赤と黄色シールの計5人は一つのテーブルに集まり、
日本語補助者と一緒におしゃべりの続きをします。
残るは青シールの3人。
彼らには、おしゃべりの続きをするか、
それとも、 日本人と一緒に「やさしい日本語」を考えるか、
自由に選んでもらうことにしました。
すると、全員が、「やさしい日本語」を考える方を選んだんです!
そうなるといいな、とは思っていましたが、
本当にそうなって、なんだかわくわくしてきました。
私はこれまで浜松以外で同様の講座を数回、
担当した経験がありますが、
外国人参加者が話し合いに加わるのはこれが初めてです。
はてさて、どのような活動になったでしょうか。
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