テレビ番組「はやく起きた朝は…」で外国人の日本語と「やさしい日本語」の話題

山田です。
磯野貴理子さん・松居直美さん・森尾由美さんの3人が、
視聴者からの手紙から、さまざまなおしゃべりを展開する
テレビ番組「はやく起きた朝は…」で
外国人と日本語に関する話題がありました。

<はやく起きた朝は…>
https://www.fujitv.co.jp/hayaasa/
(フジテレビでは2021年12月19日(日)朝
 (静岡県では2022年1月15日(土))の放送回)

静岡県の視聴者(私ではありません)からのお手紙で、
コンビニで働く外国人の店員さんの日本語が
流暢で感心するという内容が読み上げられました。

そこから、日本語つながりで、
磯野さんが「やさしい日本語」の取り組みが
広がっていることを紹介していました。

阪神・淡路の震災で
情報が外国人に伝わりにくかったことが
きっかけになったことや、
熟語を避けるなどの工夫について
例を挙げて紹介していました。

バラエティー番組でも
こういった内容が取り上げられるのは、
多文化共生が身近になっているということですね。

そして、更にそこから、
こんな遊びも紹介していました。
「国語辞典で遊ぼう!」ということで、
辞典に載っている語の意味の説明文を聞いて、
元の見出し語を当てるというものです。

番組で使われていた辞典は「三省堂国語辞典」で、
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dict/ssd13928

例えば、「幽霊が出る場面に使われる音」という説明で、
答えは「ひゅーどろどろ」、
「多くのものが入り乱れているようす」という説明で、
答えは「ごちゃごちゃ」、
「「ごくん」を強めた言い方」という説明で、
答えは「ごっくん」といったもので、
出題者の語のチョイス次第で楽しく盛り上がりそうです。

意味の説明を聞いても元の語が思い浮かばないようでは、
いい辞書とは言えない気もしますが、
元の語を聞いたら確かにそうかと思うものも多いものです。
こういった遊びで語の意味を改めて考えてみるのも面白そうですね。

語の説明がやさしい日本語でなくては
いけないというわけではありませんが、
説明の日本語が難しいと
無限に辞書を引き続ける…という問題があります。
日本語母語話者にとってもやさしい日本語を心がけつつ、
しっくりくる説明をめざして、
これからも辞書が改訂されていくことを願います。

辞典といえば、
「ボブジテン」というアナログ・ゲームもあります。
カタカナ語を日本語だけで説明して当ててもらうというゲームです。
カタカナ語が特に苦手な中国語母語話者に日本語を教える人は、
こういう感覚を磨いておくといいですよ。
https://nicobodo.com/archives/27772021.html