絵本のひろば&多文化映画祭 2017 in とよはし に行ってきました

山田です。
豊橋市で開催された
「絵本のひろば&多文化映画祭 2017 in とよはし」に行ってきました。
多文化をテーマとした映画3本の上映と、
並行して国内外の絵本を展示したイベントです。

絵本は、到着したときにちょうど読み聞かせが始まったとろで、
スペイン語、ポルトガル語、日本語を3人の方が読んでくださいました。
同じお話を多言語で一緒に聞いて
言葉の違う人たちと笑ったり驚いたりできるのは良いですね。
身近な図書館で毎週のようにこのような取組みがあれば、
外国人だけでなく日本人の子どもたちも多文化共生への意識が
自然と身につくのだろうと思います。

絵本の展示はポルトガル語、スペイン語、中国語、韓国語、英語のほか、
ネパール語やインドネシア語、ロシア語などもありました。

デーヴァナーガリー文字に興味のある私は、
ネパール語の絵本を手に取ってみました。
絵本は日本の作家が作ったヒロシマの話『おりづるの旅』に
ネパール語訳の紙を上から貼ったもので、
出版社からの許可でこのような多言語対応が実現したもののようです。
コストは限られていても草の根のこうした活動で
世界の多くの子どもたちに絵本が届くのは喜ばしいことです。

絵本は絵だけでも楽しめますし、
外国語を勉強中の大人も生の表現に触れることができ面白いです。

映画の方は、3本目の映画『こんばんは』を観ました。
事情があって義務教育を終えることができなかったり、
外国から来た方々が学ぶ夜間に開講している夜間中学のお話です。
私は中学生支援に関わっているので、
前から夜間中学に関心がありました。

夜間中学には、学びたい・学び直したいという気持ちで、
年代だけでなく国籍も異なる様々な生徒たちが通っていてます。
ほのぼのとした裏にそれぞれの思いがあって、
学校は勉強だけではないかけがえのない場になっていました。

実際の学習支援では、学びたいという気持ちが起こせない子どももたくさんいるので、
学ぶ場に自ら足を運ぶまでの途方も無い距離や壁も感じますが、
いくつになっても本人が学びたいと思い立ったときに通える場があることは大事です。
こういった場は各都道府県に1校などでは済まないはずです。
もっと現実を明らかにして対応を進めてほしいものです。

ちなみに、つい先日もNHKのクローズアップ現代+で
夜間中学について取り上げられていました。
クローズアップ現代+/2017年11月02日(木)
「ひらがなも書けない若者たち ~見過ごされてきた“学びの貧困”~」
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4057/index.html