山田です。
どんぐりは協働センターでの学習支援は細々とやっていますが、
並行して家庭教師として佐鳴台以外の地域の子の家にも行っています。
浜松国際交流協会の補助金事業と、別事業でも他団体からの依頼も引き受けていて、
今年度後半は計8人の子どもの支援をしています。

家庭教師事業は2011年度から試験的に実施してきたのですが、
最初は効率や公平性の面でどうかな…と思っていたものの、
今では選択肢として可能な限り拡げていきたいと思うようになっています。
メリットを挙げてみます。

・親と話ができる。
・教室では騒いでしまって効率よく勉強できないなという子でも、
 家ならばじっくり取り組むことができる。
・家での学習環境、普段読んでいる本などが分かる。
・家庭のこと、教室だと話せない子どもの悩みが聞ける。
・外国人コミュニティで暮らす子にとっては、

 学校の先生以外の日本人の大人とじっくり話す機会が持てる。
・進学や将来のことについて分からないことを聞くことができる。
・子どもが教室に通う時間がゼロ。
・日が暮れるのが早い時期は特に外の教室に通う危険性がない。
 親が送り迎えする手間がかからない。
・忘れて教室に来ないということがない。
・教室だと忘れ物が多くても、
 家ならば何でもある(家にも本や道具がほとんどない子もいますが…)。

支援している子たちの学力も様々です。
日本語自体が心配な子もいますし、
日本語は全く問題なく教科の学力もまあまあ良い方の子もいます。
支援であれば、できる子まで見る必要はないのかもしれませんが、
外国人家庭の子でも勉強が良くできる子の何が違うのか、多くの事例を拾い上げることは、
他の子の支援の参考にもなるはずです。
正直なところ、親の意識、小さい頃の学習環境が大きな鍵を握っているのも痛感するのですが、
記憶や認知に関する学習に直接関わるストラテジーや、
学習を管理するような間接的なストラテジーの工夫などは感心させられます。

2017年度はもっと多くの支援を効率よくできるよう、
学習記録をどう管理するかデータベースを作りながら考えています。