浜北ルンビニ・カフェで「ビルヤーニー、ビリヤニ/biryani/बिरयानी」

山田です。
久しぶりに浜北のルンビニカフェへ行ってきました。
私は日曜に仕事が入るようになって
ここには4ヶ月近く来ていなかったのですが、
お店はぼちぼち順調のようです。
最近の浜松のネパール人経営のお店の情報や
このお店をどうしていきたいのかという話も聞きました。
難しいこともいろいろ、夢もいろいろです。

さて、今回食べたのは前から気になっていたビルヤーニ(ビリヤニ)です。
チャーハンのような、炊き込みごはんのような、パエリアのような…
店によっても全く違うようですが、
とにかく、インド系の香辛料で味をつけたご飯ものの料理です。
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私はチキンビルヤーニーを頼みました。
御飯には味付けの葉っぱや香辛料としての実?種?が入っていて、
それらを除けながら食べるのですが、人によってはこの種は食べるそうです。
種はビルヤーニー全体の味とはちょっと違う清涼感のある風味でした。
様々な香辛料とスープから味をぎゅっと吸ったお米は、
パラパラではないのですが、私にはかえってこれで合っている気がしました。
カレーとも違う、何とも形容し難い、味わいの深い御飯料理です。
辛さは気になりませんでした。辛さで味わいが損なわれる感じではありません。
チキンはゴロゴロ入っていて単品1つで十分なボリュームですが、
セットメニューに入れてほしいものです。

さて、今回も文字を確認しましょう。
カタカナでは「ビリヤニ、ビリヤーニ(ー)」と書かれていることが多いようですが、
原語をヒンディー語のデーヴァナーガリーで読んだ場合の読み方では、[birjaːniː]となります。
※国際音声記号では[j]は日本語でいうヤ行の子音です。ジャ行の子音ではありません。

「ब (b)」に母音記号が付いていて[bi]と発音されると、
音韻規則により直後の母音記号ナシの子音「र」は
潜在母音[ə]を発音しないことになります。
後半は文字の上では長母音が2つ続く[jaːniː]になりますが、
ネパール語では母音の長短の区別が曖昧です。
というわけで、少なくともヒンディー語の発音をカタカナで表すならば、
「ビリヤニ」ではなく「ビルヤーニー」の方が近そうです。
実際、そのように表記している日本人のブログもあります。

ヒンディー語で母音記号が付かないときの
潜在母音[ə]を発音するかどうかは、
環境により4つの優先順位付きのルールがあるのですが、
4番目のルールである
「直前直後の文字の母音が発音されるときは、自身の潜在母音[ə]は発音しない」
の例として「बिरयानी」は勉強になりました。