山田です。
この日は静岡文化芸術大学でゲスト講師としてお話をしてきました。

内容は、私が浜松で18年間、
地域日本語教育の活動を通して見てきた地域の課題と
それに対してどんぐりがどのような活動をしてきたか等、
大人支援・子ども支援に分けて考えてみました。

大まかな内容は以下の通りです。
・浜松市内で実施されてきた依託事業の種類、縦割りの構図
・連携や情報公開の状況
・各団体のWeb情報比較
・浜松と周辺市の教室体制の比較
・地域日本語教育は地域の課題につながっているか
・地域課題の問題分析(グループワーク)
・対話型活動の紹介
・やさしいにほんご講座
・企業内日本語教室がない工場で
 外国人がどのようにして日本語を覚えてきたか
・バイリンガル支援員のための日本語教室
・子ども学習支援者のためのタガログ語教室
・家庭教師派遣事業
(※学内の子ども支援については、時間がなく省略しました。)

授業の後、学生さんたちの振り返りの感想を読ませて頂きました。
どこに関心が寄せられていたかが分かり参考になりました。
浜松と周辺市の日本語教室の体制の比較、付せんや小道具を使った話の視覚化、
問題分析のワークなどについて感想が書かれていました。
知らなかったことがいろいろあったようで良かったです。

感想の紙には「対話型のデメリットは?」という質問もありました。
これは、体系的で効率の良い「学習」を求める人には不向きというところでしょうか。
そもそも、そういう目的の活動ではないので、
広い意味での日本語教育がどうあるべきかを
もっと地域の人々に知ってもらいたいです。

今回の資料作成のために、久しぶりに過去の資料に目を通しました。
どんぐりが地域課題に対応することを重視し、
いろいろな企画を実施してきたのだということを改めて思い出しました。
これは今後も変わることはありません。

また、今回は市内外の教室事業の報告書や各団体の収支結果、
ネット上の情報公開の様子もじっくり調べて比較してみたのですが、
「へぇ〜」の連続でした。
公開情報は読んでみるものですね。