山田です。
どんぐりでは浜松市の中区で
平日は2つの日本語教室を開催しています。
それぞれの教室の目的は異なるのですがメンバーはほぼ同じで、
午前にお仕事がある方や
子育て中で専業主婦をしている外国人のお母さんたちが来ています。
どちらの教室も14:00-16:00の2時間が日本語学習で、
16:00-17:00の1時間は体操やダンスをしています。

でも、それで終わり…ではないんです。
その後でファミレスへ行ったり、
協働センターのロビーでまだまだおしゃべりが続くのです。
最近はフィリピンの学習者さんだけなので
この17時以降のおしゃべりは半分以上がタガログ語になります。
私は何のことかさっぱり分からない会話を眺めるのが好きなのですが、
ひと区切りつくと何の話か、
よく聞くタガログ語の表現の意味を確認します。

この日の話題は母の日を前にして、
母国への送金問題について熱く語っていました。
子どもが両親の面倒を見るのは
フィリピンでは日本以上に当たり前ということだそうですが、
離れた国に住む皆さんはなかなか帰国できないので
仕送りをしている方も多いそうです。
親だけでなく子どもを残して来日している人や、
年下の兄弟の学費などを援助している人もいます。
そこで出て来る悩みがみんさんに共通していたり様々だったりで、
止まらなかったのです。
この教室で最近知り合って仲良くなったひとたちもいて、
真剣なアドバイスも出ました。

日本語ができなくて困るということ以外に、
外国人のみなさんは様々なことで悩みを抱えています。
教室活動ではなく、
日本語を気にせずに母国語で何でも話し合える場として
だんだん欠かせない場になってきています。
私も生活者としての外国人のみなさんの生の声が聞けて参考になっています。