山田です。
毎年10月に日本語教育能力検定試験が行われますが、
音声学・音韻論関連の問題が苦手だという人の話をよく聞くので、
その分野に特化した検定対策講座を企画しました。
私は、日本語教師養成講座で音声学・音韻論の授業を担当してきて、
Keynoteで図や表を多用したスライドと
音声分析アプリを駆使して説明することで、
わかりやすい授業を心がけてきました。
その経験と地域日本語教育での経験を生かした講座にします。
発音は「目に見えない」ので、それを視覚化する工夫が重要です。
勉強として理解するときもそうですし、
実際の発音指導もそれが要になります。
ちょっと講座の内容や準備中のスライド画面をお見せしましょう。
試験 Ⅱ の聴解問題は、手順に慣れておく必要があります。
そこで、DAWアプリで問題の音声を取り込んで波形を画像にしてみました。
これで時間の流れがつかみやすくなります。
試験 Ⅱ 問題1のピッチの高低を聞く問題では、
断片的に聞き取れた音から選択肢を絞る方法などを紹介します。
講座では、市販の過去問のCDを使うわけにはいかないので、
私の生の声で真似たものを聞いていただきます。ご了承ください。
本当に選択肢のような高低パターで発音されているか疑わしかったら、
ピッチを測るアプリで確かめてみましょう。
こんな感じで、概ね波形通りであることがわかります。↓
選択肢の図は、Keynoteのガイドライン機能を使って作りました。↓
試験 Ⅱ 問題2の解説では、
イントネーションの曲線を描く練習をします。
これはアクセント型だけでなく、
文脈、文構造、発話意図も関わってきます。
実際の発音指導にも使えますよ。
試験 Ⅱ 問題3前半の口腔断面図は、
似たものを比較しながら違いを理解してもらいます。
図は、国際交流基金「音声を教える」の付録を使いますが、
ない図は、Affinity Photoを使って自分で作りました。
その他、試験 Ⅰ 、Ⅲ の文章問題も扱います。
声紋を分析できるアプリも活用します。これは私の得意分野です。
下の図は、2020年度試験Ⅲ問題2問2のヒントになる図です。
この無音区間はなぜできるのでしょう。そんな話もします。
私が開発した音声学カードゲーム「ウニョ[ɯɲo]」も
全てのバージョンをご紹介します。
こういうのは私の講座ならではの内容です。
■ 講座内容
ひと通り音声学・音韻論の内容を勉強した方が、
検定合格をめざすための内容になっています。
途中、5分程度の休憩を含めて時間は2時間30分(150分)です。
- 試験 Ⅱ の各問題の手順説明
- 試験 Ⅱ 問題1〜3の過去問の解説、解き方のコツ
(※実際の過去問と多少違います ※音声は講師の生音声で真似ます) - イントネーションの曲線を描く練習
- 試験 Ⅰ・Ⅲ 文章問題の過去問の解説
※試験 Ⅱ の問題4〜6は扱いません。
※聴解の過去問は、2019〜2021(令和元〜3)年度のものを参考にします。
文章問題は、もう少し古い問題まで遡るかもしれません。
※過去問はそのままではなく、文は変えてあります。
■ お申し込み
まずは3人以上のグループでのお申し込みを受け付けます。
(そのあとで個人の申し込みの方が加わります)
日本語教師養成講座の勉強仲間や、
ボランティアなどで活動している方同士などで、
代表の方1名が、以下の情報をメールでお知らせください。
- 希望者全員の氏名(浜松市とその周辺地域の方)
- 日本語教育関連の所属団体があればその名称
- 代表者の携帯電話番号
(申し込み時にショートメッセージで本人確認させていただきます) - 希望会場:浜松市の中区か西区の協働センターから選択、会議室が使えるところ
- 1週間以上先の希望日時を第1、第2候補まで
(水・土曜日以外で、時間は9:15〜、10:15〜、13:15〜、14:15〜から選択)
宛先:tabunkadonguri●gmail.com(←●を@に変えて)、担当:山田
会場の予約が既に埋まっている場合、代表の方と他の日時を再度検討します。
次に、グループの人たちの希望で実施日時と会場を確定してから、
その条件で個人の方の募集を開始します。
メールで以下の情報をお知らせください(宛先は上記と同じ)。
- 希望者の氏名(浜松市とその周辺地域の方のみ)
- 日本語教育関連の所属団体があればその名称
- 携帯電話番号(緊急連絡時のみ使用)
グループの方と合わせて計8人まで、
実施2日前の17時で締め切らせていただきます。
検定の時期が過ぎても、ご要望があれば随時募集します。
■ 料金・お支払い
1人2,000円、当日会場でお支払ください。
※お釣りのないようお願いします。
■ その他、お願い
- 教室内では、マスクの着用をお願いします。
- 録画、録音、中継、撮影などは禁止します。
- ブログなどでの本講座の宣伝のために、
スタッフが授業風景を撮影する場合があることをご了承ください。