山田です。
人間が母語以外の言語をってどうやって身につけていくのか…
ということを研究する言語学の分野があります。第二言語習得論です。
浜松市の図書館にもこの分野の本はあります。
日本語ボランティアや言語に興味のある方は、
ぜひ図書館で探してみてください。
https://www.lib-city-hamamatsu.jp
私は、対話中心の地域日本語教育活動に関わってきて、
コーディネーターはもちろん、ボランティアの人たちにも
第二言語習得に関する理解が大事だと強く感じていました。
そこで、誰でも手軽に第二言語習得について学べるよう、
私は市の図書館の蔵書の提案(リクエスト)制度を活用して
2016年から図書館に地道に蔵書の提案をしてきました。
https://www.lib-city-hamamatsu.jp/outline/request/index.html
入門書から、ちょっと難しい理論の本、
子どもに焦点を当てた本など、
少しずつですが、良い本が揃ってきました。
リクエストで蔵書に加わった日本語・多文化関連の本は
2016〜2022年9月現在で80冊以上になりますが、
そのうちで第二言語習得に関する本は、以下の本(出版年/出版社)です。
(関連する本なら、もっと他にもあります)
- 日本語を教えるための第二言語習得論入門(2010年/くろしお出版)
- 第二言語としての日本語習得研究の展望(2016年/ココ出版)
- 第二言語習得研究への誘い(2018年/くろしお出版)
- 日本語の習得を支援するカリキュラムの考え方(2018年/くろしお出版)
- 学びのエクササイズ 子どもの発達とことば(2018年/ひつじ書房)
- 第二言語習得について日本語教師が知っておくべきこと(2020年/くろしお出版)
- 第二言語学習の心理(2021年/くろしお出版)
リンク先で本の大まかな内容・目次が見られます。
気になる本があったら、
図書館のウェブサイトで検索して見に行くか、
最寄りの図書館に取り寄せてみてください。
第二言語習得の理論については、
日本語教育能力検定試験でも出題されます。
1990年代以降の新しい理論についても
チェックしておくといいでしょう。
ちなみに、リクエストが通った本は、
最初は市役所の近くにある中央図書館に入ったのですが、
取り寄せや返却などによって、市内の他の館に移ったものもあります。
蔵書検索で「貸出中」となっているものもありました。
読んでくれている人がいるのは、嬉しいです。
これからも、地域日本語教育の参考になりそうな良い本は、
チェックしてリクエストしていこうと思います。