ブラジルの邦字紙「ニッケイ新聞」が2021年12月18日で廃刊に、でも新しい新聞が2022年1月に創刊

山田です。
ブラジルで唯一残っていた日本語の新聞「ニッケイ新聞」が、
2021年12月18日の号をもって廃刊になるそうです。
https://www.nikkeyshimbun.jp/2021/211118-21colonia.html

ちなみに、「ニッケイ新聞」の「ニッケイ」は、
「日本経済新聞」の「日経」ではなく、
「日系人」「日系3世」などの「日系」です。

私がブラジルに2ヶ月間滞在していた1999年は、
「サンパウロ新聞」と「ニッケイ新聞」の2紙があったようで、
当時、すでにインターネットや衛星放送はあったものの、
スマホやポケットWiFiはなかったので、
遠く離れた日本の様子や、
ブラジルの情報を日本語で手軽に読めたのは、ありがたかったです。
新聞は街の売店(banca)で買って読んでいました。
(どちらの新聞だったか忘れましたが…)

現在のニッケイ新聞は、
ウェブ版でもブラジルの詳しいニュースが日本語で読めるので、
日本でブラジル人と関わる日本語関係者のなかには
ときどき記事を読んでいた人もいたのではないでしょうか。

統合などを経て長く続いてきた邦字新聞の廃刊は残念ですが、
新しく発足したNPO団体「ブラジル日報協会」が
2022年1月から新しい新聞を創刊して
邦字新聞を存続させるそうです。
https://www.nikkeyshimbun.jp/2021/211102-21colonia.html

ブラジルの日系コミュニティーで日本語の継承は厳しくなる一方で、
そういった中での読者の確保は厳しでしょうけれども、
日系企業はブラジルに進出していますし、
日本でブラジルに関心のある人もいるので、
邦字新聞の存続は嬉しいニュースです。

また、日本で暮らし、主な言語が日本語になっているブラジル・ルーツの人が、
ブラジルの情報を日本語で読むということもできます。
新しい新聞に期待したいです。