山田です。
岐阜県の私立大学
岐阜聖徳学園大学(旧:聖徳学園岐阜教育大学)」で、
「日本語教員養成プログラム」がスタートします。

同大学は、日本語教育ブームだった1990年代、
1990年度に外国語学部の中に
日本語教育について学べる日本語学科を新設したものの、
2002年度から外国語学科に再編されたことで日本語学科はなくなり、
関連する科目が残るのみとなっていました。

その後、それから随分経った2021年度から、
外国語学部で「日本語教員養成プログラム」が
始まることになりました。

これは、日本語教育に関する科目を26単位以上の修得と、
教育実習(日本語教育実地研修:1単位)で、
日本語教員になる人材を養成していこうというもののようです。
http://www.shotoku.ac.jp/languages/jp_teacher.php

かつてあった日本語教育について学べる場が、
いわゆる副専攻相当のようではありますが、
実習も単位に組み込まれて
復活してくれたのは嬉しいことです。

ちなみに、文化庁のウェブサイトには、
法務省告示の日本語教育機関で勤務することを想定した
日本語教員養成課程を有する大学で、
その日本語教師養成課程が「必須の教育内容」を含むものに
対応済みか検討中かを回答した大学のリストを公開しています。
(以下のページ内に更にリストのPDFへのリンクがあります)
しかし、いまのところ(2021年3月)、
このリストに岐阜聖徳学園大学はないようなのですが、どうなんでしょう?
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/kyoin_kenshu/92159301.html

他にも、同大学では、2021年度から、
学部生が他の学部のプログラムを学べる
「副専攻プログラム」というものもスタートするのですが、
(日本語教員課程の「副専攻」ではない)
その中にいくつかのプログラムがあり、
その一つに「日本語教育基礎プログラム」というものがあります。
例えば、教育学部の学生がこのプログラムを利用することで、
将来、先生になった人が外国人児童生徒への対応に
役立てられるかもしれません。

<追記>同大学の「日本語教員養成プログラム開設記念企画」の記事(2021年12月)
http://www.shotoku.ac.jp/languages/2021/12/093822lounge-melt-2.php