磁力で鈴を釣るおもちゃ「BELLZ!」/思わぬことに気づく…

山田です。
私は外国ルーツの子ども支援で家庭を回っています。
主に中学生の進学支援をしているのですが、
きょうだいで小さい子がいる家庭もあり、
この日は、中間支援団体に
「BELLZ!」というおもちゃを借りて、みんなで遊んでみました。

「BELLZ!」は、磁力で色のついた鈴を釣るおもちゃです。
豆のさやのような入れ物の中に鈴が入っています。
デザインがいいですね。どうやって遊ぶの?と子ども達もわくわくします。

開くとこんな感じです。ここに4色の鈴をバラバラに置きます。

4色の鈴のうち、
自分の色の鈴だけを磁石の棒で吸い寄せて釣り上げるのですが、
けっこう磁力が強いので、瞬間的に近づけないと
他の色の鈴まで余計に釣り上げてしまいます。

鈴の色は4種類で、
それぞれの色でサイズが大・中・小の3種類があります。
小さい鈴は軽いので、簡単に吸い寄せられてしまい、
取るのが難しいです。

今回、遊んでいて気がついたことがあります。
黄色い鈴と緑色の鈴が区別できない子がいたのです。
他の子は普通に区別がつくのですが、
これ違うの?と不思議がっていたのです。
もしかして…と思ったのが「色覚異常」です。

後日、おもちゃを貸してくださった団体にも聞いたのですが、
このタイプの色覚異常は、
男性にはそれほどめずらしいことではないのだそうです。
血液型のAB型の人が、多くはないもののいるような感じだそうです。
気づかずに日常を送っている人も多いそうです。

思い悩まず、個性として生きてけることを
教えてあげればいいのですが、
いくつもの悩みを抱えている子にどう伝えていいものか、悩みます。
私はそこに触れることができませんでした。

そんな心配をよそに、
その子は区別のつかない2色を避けて自分の色を決めて、
楽しくきょうだい達と遊んでいました。
うまく切り抜ける方法はたくさんありそうです。
なんとなく今までも工夫してきたのかもしれません。

それでも、社会に出て困難にぶつかったりしないか、
もう少し事例を調べ、タイミングを見て、
どう話すべきか考えます。