三島日本語サークルの対話型活動見学(2014)

山田です。
7月19日(土)に
三島市で行われた「東部日本語ボランティアネットワーク」の
定例会に参加してきたのですが、
その翌日に同じ場所で「三島日本語サークル」が
初めて対話型活動をやってみるとのことで、
参加してみませんかというお話を頂いたので行ってきました。

今回の活動を企画したのは
2013年度の静岡県国際交流協会の研修で
対話型活動について学んだ方々です。
研修が実践につながったのは素晴しいことですね。

三島日本語サークルでは普段はボランティアと学習者が
マンツーマンで日本語を学んでいるそうなのですが、
今回は後半の交流会の前に1時間ほど対話活動をするということでした。

この日は3連休のなか日ということもあり、
外国人参加者は予定より少なかったようで、
3つのテーブルにそれぞれ外国人が1〜2名、
日本人のボランティアの方が7名ずつぐらいつきました。

この日のテーマは「健康」です。
体を動かすアイスブレイクのアクティビティーから始まり、
テーマのモデル会話を2人のボランティアさんが実演して見せて、
対話内容の説明をして対話活動に入りました。
よく計画を練ってきたことが感じられます。

活動は体の図と付せんを使って
痛い所や、それに関するエピソード、
どんな対処法をしているかなどを話しました。

ボランティアの方々は、
ちょっと難しいかなという言葉に気付いて言い換えたり、
難しくて話に詰まった場合に話の切り口を変えてみたり、
見出しの付せんは色を変えて見やすくするなど
様々な工夫を凝らしていました。
発表の際には、活動で挙った付せんのキーワードを組み合わせて、
一連の流れで日本語を話してみせるなど、
おさらいとしていい方法だなと思うものがありました。

対話型活動は、
知れば知るほど奥が深く難しいという面もありますが、
大事なポイントをつかんでできるだけ簡潔な活動を心がければ、
計画する側も参加する側もそれほど難しいことはありません。

今回はボランティアさんたちが難しいと感じた点として、
レベル差をどうするかという問題が振り返りの感想で見られたのですが、
にほんごカフェでは日本人と外国人のマッチングで注意を払ったり、
どんぐりでは活動内容をレベル別で多少変えたり、
外国人補助者を活用したり、
初級者がいることを意識して活動内容を簡潔にするなどの対策を実施してきました。
実践している教室が増えて情報交換をすれば
きっともっといい解決策が見つかるはずです。

三島日本語サークル、
東部日本語ボランティアネットワークの今後に期待しています。