佐鳴台にほんごナイトカフェ(2010)/今年一年を振りカエル

山田です。
この日はブラジルのAさんが持って来てくれた
「パネトーネ」をみんなで食べました。
ブラジルではクリスマスに食べる定番のお菓子です。
いろいろなメーカーから出ているんですが、
Bauducco のものがもっちりしていておいしいそうです。

持ち寄ったお菓子とお茶を飲みながら、
まずは自己紹介のアクティビティをしました。
自分の苗字・名前の最初の文字ではじまる好きな物を絵に描いて
「○○が好きな佐藤です」と、
名前と一緒に紹介しようというものです。
お互いの名前を印象づけて覚えようという狙いです。

好きな物の紹介で、
私はKさんの絵と話がとてもよかったです。
「いやぁ、生き物が好きでね…」
と描いてくれたのは「カエル」でした。
拾って来た卵を自宅の庭に放したら、
オタマジャクシになりはしたものの、
カエルになる前にいなくなってしまったというのです。
でも翌年、なぜか卵が生まれてあり、
それが孵ってカエルが育ったそうです。

嬉しそうに話して下さり、
本当に好きなんだなぁ…というのが
伝わってくるほのぼのとした話でした。

新規のインドネシアの方があとから来たので、
自己紹介のあとは2グループに分かれて会話活動をしました。

25分しかなかったのですが、
テーマは「今年一年の私のニュース」でした。
話をしながら、係のひとが
キーワードを付せんに書いて机に貼りました。

情報共有の方法は、
いつもは付箋を紙に貼って交換するのですが、

今回は人がもう一方のテーブルに移動して
テーブルに貼られた付せんを眺め、
興味のあるキーワードに★印をつけて
また戻って来るという方法をとりました。
そして、それについて話し合いました。
これは「9月に孫が生まれた」という話題で、
写真を見ながら可愛いねぇと話をしました。

窓側のテーブルで出た話題はこんな感じです。

廊下側のテーブルは、
最初にみんなで自己紹介したときの話題も貼ってあるので、
ちょっと多くなっています。

たばこを偶然にも同じ歳でやめたという
Kさん、Aさんの話はとても伝わって来るものがありました。
「いいことを考えると、いいことになる」
というAさんの考えも私はとても共感しました。

ファシリテータとして私は時間の管理で失敗はしましたが、
私自身も楽しめて、いい時間が過ごせました。

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さて、文化庁委託事業として浜松学院大学が受託し、
開催してきたこのナイトカフェですが、
今回で事業としての回は終わりとなりました。

この1年は、参加型学習の様々な手法を用いておしゃべりを引き出し、
話の内容を整理し、共有する方法を重点的に改善してきました。

そして、その取り組みを
BLOGを通じて広く伝えることに力を注いできました。

新しい地域日本語教育を考えようとするひとたちに
いつか響くといいのですが…。

今年は、日本語教育だけでなく
関連する分野からヒントを得たことも多いです。
さまざまな講演会で、いつもカフェに結びつけて話を聞いてきました。
また、予算のおかげで市内外を問わず
多くの教室活動を見に行くこともできました。
図書や教材、資材の購入もそうですが、
国費が地域の役に立つよう、
自分の学びも含めて事業を推進してきたつもりです。
今年度だけでなく、ここで得たものが
5年、10年先の地域のためになることを願っています。
そういう地域に暮らしたいから私は頑張っています。これからも…

年明け1月8日からは、
独自運営で引き続き開催していきます。
やさしい日本語を通して
みんなで楽しみたいという方はぜひお越し下さい!