山田です。
普段、子どもの学習支援や日本語教師養講座で
パソコンやタブレット端末を使っていますが、
ときどき、バッテリーの残量が心配になることがあります。
そんなときに便利なのが、モバイルバッテリーです。
RAVPowerというメーカーの「RP-PB159」という製品を買ったので、
実際に使ってみた様子をお伝えします。
▼こんなときのためのモバイルバッテリー
教室や会議室ならば大抵はコンセントが使えますし、
どの機器もフル充電しておけば、
1日のうちにバッテリーが切れる心配はほとんどないのですが、
私の場合、こんなときに予備のバッテリーの必要性を感じます。
- 教室で電源コードが届かず、
延長コードもなくて、
内臓バッテリーでパソコンを使用し、
更にパソコンからHDMI接続で映像を外部出力しながら、
ZoomなどのWeb会議サービスも利用して負荷をかけ続けているとき。 - 屋外や窓際の席で授業の準備をしていて、
周りが明るいので画面の輝度を最大に上げているとき。 - 電源ナシでキャンプ中に授業の準備をしているとき。
▼RP-PB159を選んだ理由
- 容量20,000mA以上ならば、
Macbook Airへの充電が1回と他の小さい機器にも余裕で充電できそう。 - MacBook Airが必要とする30Wをカバーできる。
- 30W出力・容量20,000mAhで信頼できるメーカーの製品がなかった。
- 60W出力の機種だとオーバースペックで高い。
- USB~CとUSB-Aの出力がある。
- USB-Cが高速なPD充電に対応している。
▼RP-PB159のスペック
- バテッテリー容量:20,100mAh/3.6V/72.36Wh
- インプット端子(本体充電)
:Micro USB(18W)、USB-C(30W)※USB-C端子はイン/アウト兼用 - アウトプット端子(外部機器充電用)
:USB-A(最大12W)、USB-C(最大30W、PD対応) - サイズ:長辺16 × 短辺7.85 × 厚み2.3cm
- 重量:400g(本体のみ)
- 発売時期:2018年11月
▼購入
2020年10月にAmazonで6,599円で買いました
(プライムセールでは、会員限定で5,500円ぐらいでした)。
後日、ビックカメラ.comで4,880円で売っているのを見つけました。
ちゃんと調べるべきでした…。
▼MacBook Air(2018)への充電
私のMacBook Air 2018は、
システムレポートの情報によると
「完全充電」が3,953mAhとなっていましたが、
これより多少低い値でもMacのメニューバーのバッテリーの値は100%になります。
ウィジェットの「iStat Pro」による診断では、
MacBook Airのこれまでの充放電回数は257回で、
バッテリーのhealthの値は90%ということで、少しだけヘタり始めている感じです。
そういう状態で充電した場合の話として考えてください。
電源アダプターとUSB-CケーブルはMac付属のものを使用しました。
それで、そのMacbook Airへは1時間で70%、1.5時間で90%、
2時間で100%まで充電できました。
MacBook Airは2018以降から高速なPD充電に対応で良かったです。
MacBook Airへ100%充電しきったとき、
RP-PB159の方のエネルギー残量は半分になっていました。
これなら、MacBook Airへもう1回100%充電ができるはずです。
数時間かけてMacのバッテリー残量を0%にし、
RP-PB159の残り半分で再び充電をしてみたのですが、
結局、Macは8%までしか充電できないままで、
RP-PB159の残量は0%になってしまったようです。
個体差や、今回だけかもしれませんが、
「MacBook Airへの充電は1回」だけと思っておきます。
参考までに、MacBook Airに付属の電源アダプターで普通に充電すると、
30分で30%、1時間で60%、1.5時間で85%、2時間で100%となり、
最終的に2時間で終了するのは同じでも、
最初の勢いが違うようでした。でも誤差かもしれません。
どの機器にも言えますが、
100%充電は充電先のリチウムイオン・バッテリーの寿命を縮めます。
それに、100%に近づくほどに充電スピードも落ちるので、
MacBook Airなら1時間で70%までに留めておくのが、
効率とケアのバランスで、上手な使い方かなと思います。
▼iPad(2018年3月発売の第6世代)への充電
iPad(第6世代)は、急速充電(PD充電)には非対応なので、
iPad付属のUSB-A→Lightningケーブルでのんびり充電します。
(USB-C→Lightningを買って使っても、
PD非対応なので費用対効果としてどうでしょう?)
使用したiPadの内臓バッテリーのヘタり具合は不明ですが、
2年半使っている状態で充電した場合の話として考えてください。
そのiPadへは1時間で30%、2時間で60%、
3時間で80%、4時間で100%まで充電できました。
PD充電ではないので、
ぐんぐん回復する感じの速さではありませんが、
待つのではなく放置しておく分には十分でしょう。
100%充電しきったとき、
RP-PB159の方のエネルギー残量は
MacBook Airのときと同じく半分になっていました。
大雑把すぎて、あてにはなりませんけどね。
ちなみに、私はiPadならば2時間ちょっとで60〜70%までに留め、
もしもの2回目の充電や他の機器の充電のために
エネルギーを残しておきます。
▼モバイルバッテリーに蓄えられるエネルギー量と
実際に外部機器に充電できるエネルギー量との関係は?
モバイルバッテリーのエネルギー容量というのは、
そのまま外部機器に充電できるエネルギー量というわけではないのですね。
そういうことが、メーカーの商品説明にあるといいのにと思います。
▼その他、問題なく充電できた手持ちの機器
他にも、以下のような機器に充電できました。
機器によっては、バッテリーに付属の
<USB-A → Micro USB ケーブル>や
機器専用のケーブルを使いました。
- ケータイ
- WiMaxのWiFiルーター
- デジカメのバッテリー充電器
- カメラレンズの結露防止ヒーター(充電ではなく直接の電源として)
- LEDランタン
- 電気シェーバー
いろいろな物に充電できるので、
2泊3日のキャンプでも安心です。
で、授業準備です。
▼モバイルバッテリーへの充電
高速充電したい場合はUSB-Cケーブルを使います。
RP-PB159のUSB-Cによるインプットは最大30Wなので、
アダプターはMacBook Airに付属の30Wのものでぴったりです。
買い足す必要はありませんでした。
アダプターがない人は、別で用意することになります。
長く使うには、日常の使用では本体への100%充電は避けて
3/4目盛りぐらいにしておき、
旅行などのときだけ100%充電をするといいのではと思います。
高速なUSB-Cでの充電は公称では3.5時間ですが、
私の環境では3時間経つ少し前に4段階のLEDが全て点灯になりました。
しかし、充電状況は4段階でしか分からないので、
もしかしたら本当に100%になったのは3.5時間だったのかもしれません。
▼不満点
概ね満足していますが、強いて言えば不満は以下の通りでです。
- モバイルバッテリー内のエネルギー量が、
4段階のライトではあまりにもざっくりすぎなので、
100%表記にしてほしい。 - モバイルバッテリー本体には、
外部へ充電中であることを示す表示がないので、
本当に充電できているか心配になる
(充電される機器側で分かれば問題なし)。 - 45Wは不要で、MacBook Airにぴったりな30W出力まででいいので、
もう少し安い機種が欲しい。 - 本体充電用のMicro USB端子では遅くて需要もないはずなので、
ナシにして、もう少し安くしてほしい。
約400gという重さがちょっと気になる人もいるかと思いますが、
スマホのように「いつも手に持つわけではない」ので、
私は気にする必要はないと思います。
重いなら他の荷物を減らすか自分が痩せればいいのですから。