子ども支援のためのタガログ語勉強会①/初めて会ったとき

山田です。
今年度のどんぐりでは日本語教室だけでなく
日本人向けにも様々な企画をしていくのですが、
新しい試みとして外国人児童生徒支援のための外国語講座を開催します。
全8回で、前半4回はタガログ語、後半4回はポルトガル語です。

この日はその第1回目でした。
広報の開始が遅かったのですが、学習者は7名集まってくださいました。
第1回目は子どもと「はじめて会ったとき」に使いそうな言葉です。

まず参加者は2グループに分かれて、
フィリピン人のスタッフがそれぞれのグループに1人付きました。
スタッフはどんぐりの教室でN2の勉強をしてきた学習者さんたちで、
公立の小中学校などで子ども支援をしている方々です。

最初に自己紹介をし、それぞれの参加者の外国人との関わりが分かりました。
今回は日本人だけでなくブラジルの方も参加して下さいました。
日本人だけでなく、自分の国以外の外国人に接する様々な国の人が
お互いに関心を持ち合ってほしいと思っていたので嬉しいことです。

最初に基本となる疑問詞を青い付せんに書き、
そのタガログ語を確認しました。
つぎに、はじめて会う子どもにどのようなことを話しかけるかということを
参加者で考えてもらい日本語で黄色い付せんに書いてもらいました。
それに対応するタガログ語をフィリピン人スタッフが緑の付せんに書いていきました。
1時間ほどで一旦活動を止めて、出て来た付せんを整理する活動をしてもらいました。

同じシチュエーションの言葉なら2グループに分かれても
それぞれ結果は大差ないのものになるのかとも思いましたが、
そんなことはありませんでした。
それぞれの興味の方向性が活動に表れたものになりました。
実際には「はじめて会ったとき」からは外れたものもたくさんあがって、
ここには貼っていないものもあります
(下の写真をクリックすると拡大画像が見られます↓)。

タガログ語の表記はローマ字読みでほとんど読めますが、
「ng(ナン)」など特殊な表記もあるので、
その場で発音してもらって確認できました。
動詞の時制を表す部分は語尾ではなく語頭の部分だったり、
しかも、この場合はこの動詞など複雑で、ハマってしまいました。
英語などと全く異なるタイプの言語を学ぶのは新鮮です。

受講者の感想はとにかく楽しかったということが多く、
早速、支援現場でも使ってみたいという感想も聞けました。
受講者は子ども支援に携わる人だけではなかったのですが、
たまたま会ったフィリピンのひとにでも、
なにか一言タガログ語で話しかけてもらえたらと思います。

タガログ語の勉強会はあと3回あります。
途中の回からでも受講可能なので、興味のある方はぜひお申し込み下さい。
次回は、9月28日13:00-15:00で、指示や禁止を表す表現です。