夏休みの部活2017/部活間の差

山田です。
中学生の家庭教師先で夏休みの部活のスケジュール表を見せてもらいました。
市内でも学校によって多少の違いはあるようですが、
支援している生徒たちの学校はどこも似たような状況です。

某中学校の夏休み「40日間」の活動日数が
部活間でどれだけ差があるのかを比べてみました。
用事・事情があれば、もちろん休めるのでしょうけれども、
ずいぶん差があります。

<A部(運動部)>
練習試合:05日、 大会:06日、
午前のみ:00日、 午後のみ:02日、 午前+午後:22日、 休み:05日、 活動日合計:35日

<B部(運動部)>
大会:01日
午前のみ:00日、 午後のみ:02日、 午前+午後:30日、 休み:07日、 活動日合計:33日

<C部(運動部)>
午前のみ:17日、 午後のみ:04日、 午前+午後:00日、 休み:19日、 活動日合計:21日

<D部(文化部)>
大会:06日
午前のみ:01日、 午後のみ:03日、 午前+午後:21日、 休み:09日、 活動日合計:31日

<E部(文化部)>
午前のみ:05日、 午後のみ:01日、 午前+午後:00日、 休み:34日、 活動日合計:06日

運動部のAは活動日数が35日(夏休みの87.5%)もあり、休みはたった5日です。
Aは屋外の部活なのですが、この暑い時期を通して午前も午後もある日がほとんどで、
大会などもきっと丸1日を費やすのでしょう。過酷です。

2番目に多い運動部のBでも午前も午後も活動がある日が30日(75%)もあります。
ちなみに、盆休みはA・Bとも2日だけです。
運動部で最も少ないCは21日(52.5%)で、しかもほとんどが午前のみとなっています。

文化部では、Dだけが運動部並みに31日(77.5%)と多く、
Eはたった6日(15%)しかなく全て午前か午後です。

活動日数を全体で比べると、一番多いAは一番少ないEの5.83倍にもなります。
拘束時間で考えれば差は10倍以上になるでしょう。
夏休みの時間の使い方は全く違ってきます。

外国にルーツを持つ生徒の様子を見てみると、
日本語や勉強に困難を抱えた生徒でも
活動が活発な部活に所属しているか、
あえて活動日が少ない部活に所属しているかは様々で、
どちらのケースの生徒も見ています。

ある学校では人数制限があって望んでいなかった部活に入らざるを得ず、
忙しい日々を送っている生徒もいます。
その中で自分の勉強をしっかり管理できる生徒と
そういったことが苦手な生徒では学力に大差があります。

度を超えたスケジュールでは支援の日が限られてしまうことは明らかですし、
やる気を起こすのが難しい生徒が
部活で体力を消耗して余計に勉強から遠のいてしまうのは
実際に支援していて感じます。

またある学校では活動日数が圧倒的に少ない部活に
外国人で学力が低い生徒が多く所属しているケースもありますが、
だからといって空いた自分でしっかり勉強しているわけでもなく、
夏休み中の補習も十分な時間数とは言えないようです。

3年生の夏で部活が終わったときに何が残るのか、どう思うのか、
ずっと時間が経って就職してから振り返るとどうなのか、
声を聞いていこうと思います。